もしあなたが以下のように感じることが多いなら、あなたが持っている「繊細さ」が原因かもしれません。
- 大きな物音や騒がしい場所が苦痛
- 臭いや光にも敏感でストレスに感じる
- 帰宅後は休養するだけで精一杯
そのうえで、以下のような傾向がある場合は、繊細なのに好奇心が強いといった矛盾を抱えているため、結果的に心身を酷く疲弊させる状況になりがちです。
- 好奇心旺盛で常に情報を追いかけている
- 新しいことに挑戦したいと思っている
- やりたいと思うことが次々と頭に浮かんでくる
アクセルとブレーキを同時に踏んで走っている状態であり、とても燃費の悪い生き方をしてる可能性が高いです。
あなたのような独特な気質の人はそれほど多くなく、「なぜこんなに生きづらいんだろう」と自分に嫌気がさすことも多いのではないでしょうか?
この記事を書く私もその一人で、自身の症状や気質について調べていく中で「HSS型HSP」という言葉に出会いました。
- ミスをするといつまでも引きずる
- 他人の機嫌をつい伺ってしまう
- 遊ぶ予定があるとそれ自体がストレスになる
HSS型HSPには、上記のような「あるある」が存在しており、それらを知るだけでも「自分は特異な人間だ」という孤独感から解放され、自分を責めることをやめられるきっかけが見つかります。
本記事では、この矛盾した気質(特性)とうまく付き合い、あなたらしく心地よく生きるための具体的な対処法を紹介していきます。
生きづらさの正体を知り、疲れやすい生き方から卒業するためのヒントを得るために、ぜひ最後まで読み進めてください。
| 【筆者プロフィール】
<筆者はこんな人> 「刺激を大量摂取 → 刺激に過敏反応 → 寝込むくらい疲弊」を繰り返す典型的なHSS型HSP人間。 「普通に生きたい」と願っていたが「自分じゃない誰かのようには生きられない」と諦め、HSS型HSPな自分のコントロール術を学び中。 <筆者のHSS型HSPあるある> ◆ 心身を壊しがち オーバードライブしている自分に気づくことができず、1年に1回以上は大きく体調を崩して1週間近く寝込む。過去には動悸が止まらないことから心療内科にかかり、鬱判定をされたことも。 ◆ 転職回数が多め (7回超) 仕事における変化や成長が感じられなくなると、次なる成長機会を求めて転職しがち。おおよそ3〜5年サイクルで新しい職場に移っている。 ◆ 未知なものに手を出すの早すぎ 例えば暗号通貨のDefi運用 (2020年頃) などといったまだ一般的ではない新しい仕組みなどを知ってしまうと、手をつけずにはいられない。 ただし周囲が手をつけ始める頃には飽きており、流行に乗る前に辞めてしまっていることが多い。 ◆ 初対面の相手との会話は得意 未知なる相手への好奇心が大爆発して抜群のコミュニケーショ力を発揮するものの、関係が深まり始めるとどう接すればよいかわからなくなる。 |
HSS型HSPとは?
HSS型HSPとは「HSP」(非常に繊細な人)と「HSS」(高い刺激を求める性質)という、2つの気質をあわせ持った人のことを指す言葉として使われるのが一般的です。
- HSP(Highly Sensitive Person)
非常に繊細な人。
深くじっくりと捉えようとし、刺激を受けやすく疲れやすい。
- HSS(High Sensation Seeking)
好奇心旺盛で、新しい刺激やワクワクすることを常に探し求める性質。
旅行や新しい体験に惹かれ、じっとしているよりも動きたいという傾向がある。
HSS型HSPは、繊細で傷つきやすいHSPの側面を持ちながら、刺激を求めずにはいられないという相反する特性が共存しているのが特徴です。
この状態は「アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態」に例えられ、エネルギーの消耗が非常に激しい生き方をしていると言えます。
(イメージ図いれたい)
HSS型HSPに該当する人は「全人口の約6%」という少数派であると考えられており、当事者は「周囲の理解を得られにくい」と悩む人も少なくありません。
【注意】
HSS型HSPという言葉は、現在のところ科学的に立証されたものではなく、研究がほとんどされていない概念であるという重要な前提があります。
HSS型HSPの「生きづらさ」の原因
HSS型HSPが生きづらさを感じる理由の本質は「繊細で傷つきやすいのに刺激を求める」という相反する特性にあります。
その特性をもう少し分解して見ていくと、大きく4つの「特性」に分けられます。
自分自身でもよくわかっていなかった行動特性を知るだけでも、不思議とあなたの悩みは軽くなると思います。
HSS型HSPの特性をもった自分自身への理解を深めるだけで、あなたが感じる心の負担を減らすことにつながるはずです。
以下、筆者自身の傾向も振り返りながら、代表的と思われるHSS型HSPが持ち合わせる特性を挙げてみました。みなさんに当てはまるものはありませんか?
1. 行動力と感受性の矛盾
刺激を求めて自分からイベントや新しい場所に飛び込むが、その刺激でひどく疲れてしまう。
2. 大胆さと繊細さの矛盾
大胆な行動をとるわりには、後で小さなミスや言動をずっと気にして深く落ち込む。
3. 好奇心と飽き性の矛盾
やる気満々で新しい物事に飛びつくが、すぐに飽きてしまう(移り気)。
4. 社交性と内向性の矛盾
周囲からは社交的、明るく元気だと思われているが、実際はネガティブで自信がないなど内面と外面が異なる。
あなたの根っこにある上記のような特性が、日々あなたを困らせるような事態につながっている可能性があります。
HSS型HSPの困りごと【シチュエーション別】
続いて、具体的に4つのシチュエーションに分けて、より具体的にHSS型HSPの困りごと「あるある」を見ていきましょう。
HSS型HSPの「あるある」を知ることで「私だけが悩んでいるわけではないんだ」という気づきが得られ、HSS型HSPが感じやすい孤立感・孤独感の緩和につながります。
① 仕事・キャリア編
- 仕事内容に飽きやすく、すぐに転職したくなる (実際に職歴や転職回数が多い)
- 単純作業が苦手で、企画や思考を要する変化のある仕事が好き
- タスクの目的や意味が明確でない業務には、モチベーションがあがらない
- 自分の意見をもって自分のやり方でやりたい気持ちが強い
- 他の人に任せるのが苦手で仕事を抱え込んでしまう
- 疲れやすいのに新しい仕事やチャレンジ(新規プロジェクトなど)が好き
- 自分の能力に見合わない仕事でも頑張って受けてしまう
- 完璧にやりたいと考え頑張りすぎる結果、心身がヘトヘトになる
- 周囲の声や音が気になり過ぎるため、イヤホンや耳栓を使っていいかを上司に相談することを考える
② 日常・行動編
- 興味が湧いたことへの行動力が人一倍早い
- 前々から予定を決めるよりも、当日もしくは前日に予定を決めてワクワクする
- 通勤路を気分で変えるなどの変化を演出する
- イベントや人の集まる祭りは好きだが、刺激が多いため疲れてしまう
- 非日常的な気分になれることを求め、目的のない散歩や初めての場所へ行くことを好む
- 非日常な日を過ごした後は想像以上に疲弊し、心身が休息を求めている状態になる。
- 新しい趣味や勉強に興味を示すが、どれも続かない
- 好きな趣味にはとことん没頭するが、ある程度のレベルに達するとフッと興味を失う
- 匂いの好き嫌い(得意不得意)が激しく、苦手な匂いだと頭痛や吐き気がする
- 大きな音だけでなく様々な音に敏感のため、時計の秒針の音すら気になる
③ 人間関係・恋愛編
- 初対面では相手に興味があるため積極的にコミュニケーションをとり、社交性が高いと思われる
- 警戒心よりも好奇心が優位になりがちで、無理をして会話を弾ませようと頑張ってしまう
- 人と会うのは好きだが、慣れない人と遊ぶと2時間程度で帰りたくなり、帰宅後には酷く疲れている
- 2度目以降の距離感に迷うことが多く、再び頑張って会話するのが無理に感じたりする
- 気の合う相手との会話では、自分が思っている以上に話が止まらなくなり、会話後に「話しすぎたかも」とひとり反省会をしがち
- 友達と仲良くできるが、距離が近くなりすぎると、関係をリセットしたくなることがある
- 親しくなりすぎて馴れ馴れしい態度をとられることに嫌悪感を抱きやすい
- 相手の気持ちを察しすぎて本音を伝えられず、深読みしすぎて疲れてしまう
- 距離が縮まると急に逃げたくなるなど、短期間で関係を終えてしまうケースが多い
④ 内面・思考編
- ずっと頭が思考でいっぱいで、物事を深くじっくりと捉えようとする
- 常識や普通といった概念に疑問を抱き「意味、理由、目的を知りたい」と考える
- 相手に合わせて性格や態度を無意識的に調整してしまう
- 相手ごとに「異なる自分」が存在するため疲れてしまう
- 何かにつけて、一人反省会を繰り返して自分を責めることが多い
- 自分の気持ちを正直に話そうとしただけで、感極まって涙が出そうになる
- いつも無意識に自分と向き合っており、自己分析ができる診断(MBTIや占いなど)が好き
- ずっと自分を探している感覚がある
HSS型HSPが「生きやすく」なる対処法
HSS型HSPは、好奇心旺盛に刺激を求める一方で、人一倍繊細で疲れやすいという「矛盾」を抱えています。
この気質はよく「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」と例えられ、その複雑さゆえに、周囲に理解されず一人で悩みを抱えてしまうことも少なくありません。
自分を追い込む「疲れやすい生き方」を手放し、心地よい毎日を送るための3ステップをご紹介します。
Step.1 自分自身を理解・受容する
まずは、自分の気質が「病気」ではなく、生まれ持った「性質」であることを正しく理解しましょう。
HSS型HSPは全人口の約6%と少数派であり、その二面性に悩むのは自然なことです。
◆ 書くことで客観視する
自分がどのような環境で刺激を受け、どんな時に疲れるのか、日記やメモに書き出すジャーナリング(書く瞑想)が効果的です。
◆ 自分を否定しない
飽きっぽさや疲れやすさを「ダメなこと」と責めるのではなく、「そういう気質なんだ」とそのままの自分を認めることが、心の安心感に繋がります。
Step.2 刺激と休息をコントロールする
刺激を完全に遮断するのではなく、自分のキャパシティに合わせて「入力(刺激)」と「出力(活動)」のバランスを整えることが重要です。
◆ 物理的なガードを活用する
外部からの音や光の刺激を減らすために、遮音性の高い耳栓やサングラスなどのアイテムを積極的に活用しましょう。
◆ 休息を「腹八分」で取る
「まだ動ける」と感じる段階であえてお休みを取ることが大切です。体力が限界に達する前に一人の時間を確保し、心身をリセットする習慣をつけましょう。
Step.3 人間関係における「線引き」を学ぶ
共感力が高いHSS型HSPは、他人の感情に振り回されてしまいがちです。自分を守るために、心理的な境界線を引く練習をしましょう。
◆ 「課題の分離」を意識する
相手が楽しんでいるか、どう感じているかは「相手の課題」であり、自分がコントロールできることではないと割り切る勇気を持ちましょう。
◆ 「事実」と「感情」を分ける
相手の言動に対して「嫌われたかも」と不安になった時は、起きた**「事実」だけを見つめ、自分の推測(感情)と切り離して考えると、過度な一人反省会を防げます。
まとめ
今回の記事では「刺激を求めるのに疲れやすい」という矛盾を抱えたHSS型HSPの特性と、その生きづらさを解消するための具体的なステップについて解説してきました。
HSS型HSPは、アクセル(好奇心)とブレーキ(繊細さ)を同時に踏み込んでいるような状態で、人一倍エネルギーを消耗しやすい気質です。
しかし、その「燃費の悪さ」はあなたのせいではなく、生まれ持った素晴らしい個性の一部でもあります。
今回の記事のポイントを振り返りながら、あなたらしさはそのままに、生きやすくなるためにできることを理解しましょう。
HSS型HSPの正体
全人口の約6%と言われる少数派で、高い刺激を求める「HSS」と、非常に繊細な「HSP」の両方の気質をあわせ持っています。
HSS型HSP ”あるある” による自己理解
仕事での飽きっぽさ、対人関係での急なリセット願望、帰宅後の激しい疲弊などは、この矛盾した特性からくる典型的な悩みです。
HSS型HSPが生きやすくなるための3ステップ
- 自己受容: 自分の気質を否定せず、ジャーナリングなどで客観視する。
- コントロール: 耳栓などのアイテム活用や、「腹八分」の休息を徹底する。
- 線引き: 他人の感情を自分の課題と切り離し、心理的な境界線を引く。
「自分は変な人間だ」と責める必要はありません。 あなたと同じように悩み、同じような「あるある」を経験している仲間は必ずいます。
まずは今日、「疲れたな」と感じる一歩手前で、あえて何もしない一人の時間を作ってみてください。
自分の取扱説明書を少しずつ更新していくことで、アクセルとブレーキのバランスをうまく取れるようになり、もっと軽やかに、あなたらしい人生を歩んでいけるはずです。
筆者も、この「燃費の悪い自分」を理解しながら、少しずつ自分を乗りこなす術を学んでいます。
一緒に、疲れやすい生き方から卒業していきましょう!

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